カタルーニャ、プリオラートのトップワイナリー"クロスモガドール"の生産者レネ・バルビエJr.来日記念 ワインディナー


3月26日、スペインカタルーニャ州よりレネバルビエJr.の来日に合わせ、特別ディナー会が開催されました。
父親から引き継いだクロスモガドールの初リリースは89年、世界中がスペインワインに注目を集めるほどのインパクトのあるデビューとなり、東京23区と比べ2回りよりも小さいワイン産地は脚光を浴びました。それから25年の月日が経ち、息子Jr.の手に渡りますがその名声はとどまる事を知らず、現在も素晴らしい造り手としてスペインワインを牽引し続けています。
今回ご用意させていただいた唯一の白ワイン、クロスネリン2010は地場品種ガルナチャブランカ種がメインで、蜜のような感触が滑って行くようなバランスがとても良くとれた味わいで、彼のブドウの完熟へのこだわりが十分に感じられました。
赤ワインは、クロスモガドール2010、09、06。
「素晴らしいヴィンテージの一つ」と賞賛する、まだまだ若々しくチャーミングな酸が豊かで将来が楽しみな2010年、「非常に暑かった」と彼の言葉に表させられる、酸と果実味のバランスが既にとれている2009年、「樽の熟成具合を変え始めた頃」というまだオーク香豊かな2006年。垂直ティスティングにも関わらず、まるで全く違う生産者のワインを楽しんで頂いているような雰囲気で、ご出席者お一人お一人の好みも分かれ、非常に興味深いワイン会となりました。

個人的には二度(2007年、2013年)畑に訪問した事があり、無農薬で有機栽培を実践している証拠として畑にとても綺麗なお花が沢山咲いているのが印象に残っています。

 哲学は変わらず、そして時代に合わせた変化を恐れない姿勢をお客様と共に堪能することができました。ありがとうございました。

菊池 貴行

 

当日のお料理